深夜の大乱闘

以前コンビニで、お買い物をしていたところ、４０代くらいの言葉遣いの荒い中年女性が入店。

５０代くらいの、お爺ちゃんの店員さんに巻き舌で因縁をつけだしました。

この、お爺ちゃん店員さんは元からゆったりとした佇まいの方で悪意は全くなく、少し接客に向いていないのか、このお爺ちゃんの性格を知りえない、理解できない方々には無愛想にしか見えないのかもしれません。

中年女性は、

「おいオッサンブﾁｯ!!レジせいやコラー！おい！おまえその接客態度なんやねん！聞こえてんのか！」

ふむふむ、女性、酔っ払っている様子。酔っ払いの方ですと、変に絡まれるのも面倒なので様子を見ていましたが、代わりに若い店員さんがすかさず対応し、この女性に謝罪し、レジを代わったのですが、女性の怒りのボルテージは烈火のごとく、のんびりお爺ちゃん店員に降り注ぐ。

よっぽど気に入らないらしい。

しかし私が見ていた限りでは、お爺ちゃん店員さんが特別目立って、その女性に対して悪態はついていませんでした。

謝っている別の店員さんに対し、女性は

「お兄ちゃんはええねん。私はこのオッサンに謝ってもらいたいねん！(若い男性店員の背後でボーッと立っておられるお爺ちゃん店員さんを指して)おいゴルァ！おまえじゃ怒なんやねん、その態度！謝れっちゅーとんねんっっ!!おまえ殴ったろか！殴ったろか！」

と、叫び出されたので(私の心中、お爺ちゃん店員さんも危機を感じたら、他の店員に後は任せて臨機応変にさっさとお店の奥に逃げて～～)

どんどん行動がエスカレートし、今にも殴りかかろうとしているので、これはあかん！！と判断、止めに入ろうとしたら、先に若い２０代くらいの男性が、お爺ちゃん店員さんに掴みかかろうとしていた女性の腕を掴み、仲裁に入ったので私も加勢。

しかし縦も横も大柄な女性で、おまけに酔っ払って気が大きくなっているからか見境なく仲裁している男性にも暴力を働き出し、長いネイルを、その男性の顔面に食い込ませ、その男性にも暴言を吐きながら猛獣のように暴れ狂い、

私は、ひたすら凶暴性を損なわせ、なだめることに専念していたため危害は加えられず。

「お姉さん、落ち着こう！可愛いネイルが取れますよ！お財布も持ったままやし盗まれたら大変よ。ね？とりあえず落ち着きましょう！」

と、言いながら説得し、仲裁に入った男性や、お爺ちゃん店員さんに殴りかかろうとする手を必死で掴んで制止していましたが、とにかく酔っ払っているので力加減が半端なく、コンビニのスタッフが出入りする扉を大声を上げて蹴りまくり、必死で抑え込んでいたのですが、私もお腹に一撃食らいましたが、むやみに手を出せません。

まったく収まる気配がないので、もうひとりの女性店員さんに

私「早く警察に電話してください！」

女性店員さん「もう通報してます」

今度はどこからともなく、こちらも縦も横も大きな図体をしたいかつい５０代くらいの男性が、お酒の臭いをプンプンさせてものすごい剣幕で入ってきて、

「わしの嫁に手出しとんのどいつやああああ！(どうやら女性の旦那さんと思われる、ご夫婦のようで、すると奥さんのほうが、旦那さんにお爺ちゃん店員さんを殴るよう指示を出すのです)」

と、こちらも酔っているようで力が半端ない。

コンビニの店内の棚からレジから扉から蹴り倒し、沸騰しているおでん鍋を蹴りあげ、蓋が飛び、熱湯が飛び散り、旦那さんのほうが、ものすごい剣幕で関係者用扉を飛び越え、お爺ちゃん店員さんに殴りかかろうとしたので、私は必死でその旦那さんのTシャツの裾を思い切り引っ張って掴んで制止、

「落ち着いてください！」を連呼して、なだめようとするのですが、店内に並べてある物を破壊しつくし、収まる傾向がない、警察も５分で来てくれるわけではありません。

その時に、ふと時間が、わりと過ぎてから途中で旦那さんが加勢してきたことを思い出し、もしや車で来てるのではないか？と思い、外に出ると案の定、誰も乗っていない車が停車していました。

しかしこんな時に限ってスマホを忘れてしまい、仕方がないので車のナンバーを暗記し、忘れないように呟きながら店内に入り、女性店員に使用済みレシートをいただき、ペンで車のナンバーを控え、そうこうするうちに警察が到着したのですが、散々暴れつくしたご夫婦は、警察の脅威に怯え、そそくさと逃亡を図ってしまいました。

とりあえず現場でずっと夫婦を制止していた私、その仲裁に入った男性とが簡単な事情聴取を受け、私は先に警察官に暴力夫婦の車のナンバーを記した紙を渡しました。

飲酒運転で慌てて信号無視をして、あの場を去ったご夫婦ですが、交通事故を起こしていないことを祈りたいと思います。

お酒は飲んでも飲まれるな、という言葉がありますが、こういった事態に遭遇してみて初めて大量飲酒の恐ろしさを感じました。

気を付けたいものですね。